私のような、乏しい人間には難しい話だった・・。
なんとういうか、ありえない事ばかり起きて、『ありふれた日常』が好きな私としては、先の読めない展開は面白く、気になるんだけど、どうも入り込めない感じでした。

ストーリーがどうこうよりも、内容が濃い!!
哲学書でもあり、心理学書でもあり、歴史書でもあり、なんでも含んだ内容で、「へぇ〜」と初めて知ることも多い。

源氏物語の話や、ベートーベンの話とか、メタファの話とか
ここまで調べつくす村上春樹は素晴らしいです。

最初、全く異なるストーリーがありそれが徐々につながりを予感させる展開になるんだけれど、その個々キャラも面白い。

この小説は、10代の人にお勧めできる話かと思ったけれど
ちょっと違う。
大人の本です(笑)

酷い場面も、エロな場面も、家出問題もあって、この年で読んでよかったと思う。

やっぱり、個人的には『ありきたりな話』が好きだな・・。

ISBN:4101001553 文庫 村上 春樹 新潮社 2005/02/28 ¥780

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